★ROCK IN JAPAN FES.2012~DJダイノジ編~★

今回は8/5に出演したDJダイノジのレポートをお送りします!

出演時間の一時間前…まだまだ行列が途切れないうどん販売を他メンバーに託し、
DJダイノジの楽屋に向かうと、既に打ち合わせは始まっており中からは怒号に近い声が…。
昨日の深夜に行ったジャイアンナイト・更には今日までDJブースで流れる楽曲を考慮して、
30分前だとしてもバンバン楽曲が変わるし、むしろかける予定の楽曲の分数を計算してみても
どう考えても30分以上の余裕がある。今までのDJもこんな感じで進んではいたが、
ここまで決め事をしないで本番に臨むのはダイノジの二人もダンサーもスタッフももちろん初めて。

DJブースに行くまでの車内で大谷さんが

「何も決めてないなーこんなの初めてだなー」

と言っていたのを覚えている。

DJブース裏の待機場所に行くと、すでに腹をくくったのか明るい表情を見せるメンバー。

メインダンサー・岩瀬さんは持ち前の明るさで場の空気を和ませてくれる。
うどん屋にいる時も常に笑いを提供してくれる根っからのパーティー野郎。

同じくメインダンサーの杉田先生は紳士のような落ち着きっぷりを見せるも、
どんな状況でもカメラを向けると精一杯おどけた表情を見せてくれる。

キャンタマコ姐さんはこの日のために用意した特製の被り物を装着。
ちょっと引きつりながらも笑顔を周囲に向けて自分もバランスをとっているよう。

甚兵衛を着てへらへらとおどけて見せる森森子。
直前で免停になったこいつのせいで7年ぶりに車を運転した夏を忘れません。

この二人も、明確な出番は伝えられていないが声がかかったらすぐに出れるよう
他出演者のサポートをしながらひしひしと迫ってくるその時を待つ。

炎天下が続くひたちなか。大谷さんも何度も「水飲んどけよ」と釘を刺す。
DJブースの外には緊急の時のためにこんなものも準備されている。

過去に出演した際、ダイノジの大地さんが余りの暑さに熱中症で気絶してしまい、
わらを引いたこのリヤカーによって救護室に運ばれ、そのドナドナ的シチュエーションの際に
メインステージで平井堅さんが歌っていたのがあの名曲『瞳を閉じて』という、
今だからこそ笑い話として共有できるエピソードを持つこのアイテム。

岩瀬さんも「大地にいやんが運ばれたやつだ~!」と写メを撮ってはしゃいでいた。


そして、いよいよ出番まであと15分という、誰もがそわそわするこの時間帯に、鬼の一声がこだました。

 「 スズケン、一曲だけ出番やるからブルース・リーの格好に着替えろよ。
    …一人増えるだけだとバランス悪いから、佐藤も出ろよ。上半身裸で 」


気が狂っているとしか思えない言動である。
すぐにでも準備に取り掛かりたいのに鬼は更に非情な一面を見せる。

 「もうすぐ出番だから、ここはスクワットだな」

気が狂っていたとしても、この場においてこの男の言うことは絶対である。
曲を聴いて準備をする暇もなく、それぞれちょっぴりしか出番のない男たちの声が響く。

1曲目とは全然関係ない男たちがすっかり消耗した頃、いよいよDJダイノジのステージが始まる。

打ち合わせから変更して、大谷さんが1曲目に選んだのは10-FEETの新曲『JUNGLE
9月に発売予定のアルバムの、この空間にいるほとんどの人が知らない楽曲でスタートしたのである。
気が狂っているからかも知れないが、それだけこの楽曲とこれを作ったバンドに対する信頼があるからこそ、
このタイミングで流す楽曲だと思ったのだろう。事実、客席の人もダンサーに合わせて高く拳を突き上げている。

そして打ち合わせでも全く話に出なかったのだが、2曲目に流れたのはこの曲

Hi-STANDARDなどのバンドを手がけるPAチームが、昨年の震災で被害の大きかった地域に
ライブハウスを作ろうと様々なアーティストに呼びかけ動き出した「東北ライブハウス大作戦」
その有志で作成した楽曲がこの『DECISION/PUNK SKA UNITY
錚々たるメンバーが参加しているこの楽曲、ラストの壮大なシンガロングがひたちなかの大地にも響く。

その後に続くのはDJダイノジの代名詞にもなっている「銀河/フジファブリック
志村けんさんのコミカルな動きをパクった振り付けで会場の隅から隅まで同じダンスをする光景が広がる。
そこからはジャイアンナイトでも鉄板の流れとなっている怒涛の振り付け物の楽曲の展開が続く。

PARTY PARTY/TOTALFAT」では、年末のDJダイノジのステージを見て衝撃を受けたメンバーが
この楽曲を作ったというエピソードを、大谷さんが本当に嬉しそうにドヤ顔で話す一幕も。

続く、『maximum the hormon/マキシマム ザ ホルモン』では
特注のタフマンの形を模した被り物をしたキャンタマコ姐さんがひたちなかのステージに降臨!
最初こそ「うおおおーっ!」と歓声の上がった皆さんが「おおぉぉぉ…お?」と戸惑う姿、よく分かりました(笑)

はたまた、Twitterで告知していた↓この小道具、なんに使うのか不思議に思っていた方もたくさんいたでしょう。

この立派な大根、レピッシュのこの曲で使用させていただきました!

これは岩瀬さんの発案だったんですが、「この振り付け、農大の大根踊りっぽいすね!」
という一言がきっかけで即採用。ただし、大根が立派過ぎて物凄く重かった!一本2kgくらいだったでしょうか。

最近のジャイアンナイトで一貫してテーマになっている「祭り感」と「パーティー感」
その象徴となっている楽曲が続く中、『サスパズレ/怒髪天』で大谷さんがぽつりと

    「あと40分もあるのか!

・・・えっ。・・・とっくに打ち合わせで言ってた楽曲流れきってるんですけど。

そうです。ここからは先は大谷さんが流れる曲を聴いてそれを判断して
ダンサーの配置や小道具といったネタを仕込まなければなりません。
つまり、いつものジャイアンナイトです(笑)

WE FOUND LOVE/RIHANNA→PARTY ROCK ANTHEM/LMFAO」
といった、まさにパーティー曲の王様の流れでは、スクール水着の中島金太郎の出番も。

「クラブナイト/andymori→song of sick/the chef cooks me band 」
日本のインディーロックを象徴するこの二曲の多幸感はひたちなかでも健在。

そして、大谷さんの

「アイドルもアニソンも大好きなんだけど、
  ここはROCK IN JAPANでしょ?
  俺たち自身もここで本当に色んな事を勉強させてもらった。
  俺たちは、ここにロックを流しに来たんだ!」

というMCで『ロックンロール イズ ノット デッド/サンボマスター』へ。

汗だくでふらふらになりながら拳を突き上げる岩瀬さん・杉田先生。
客席の最前列の柵の向こう側で号泣しながら歌詞をくちずさむキャンタマ姐さん。
そしてほとんどの人がこの曲を知らないにも関わらず「ノットデッド!」と叫ぶ客席の皆さん。

大谷さんが見たかったのはこの光景なのか…と、しばしその光景に見とれてしまいました。

そしてまだまだここで終わりじゃあありません。
何度でも/Dreams Come True』で一斉にジャンプした後は『goes on/10-FEET』で
本当はご法度なはずですが、あちこちに小さなサークルモッシュができる姿が印象的でした。

そして大谷さんが一番最後の楽曲に選んだのは、

  誰かが泣いてたら 抱き締めよう それだけでいい
  誰かが笑ってたら 肩を組もう それだけでいい
  誰かが倒れたら 起こせばいい それだけでいい
  誰かが立ったなら 支えればいい それだけでいい


という歌詞がこの昨今のフェスの状況を表しているような、『誰かが/The Birthday

 

元々、チバユウスケさんがPUFFYのシングルとして書き下ろした楽曲ですが、
先日発売されたセルフカバーヴァージョンが物凄く格好良くて。
何がいいって、自分の曲では絶対に言わないような歌詞をチバさんが歌ってるあたり(笑)

 

この曲、先日のロキノン会のラストに自分も流して楽曲だったので
ちょっと色々こみ上げるものがあってこの時間がずっと終わらなければいいのになあ。
なんて思ってしまいました。この日のセットリストは以下の通り。


★DJダイノジROCK IN JAPAN FES.2012セットリスト★

 ・JUNGLE/10-FEET
 ・DECISION/PUNK SKA UNITY
 ・銀河/フジファブリック
 ・夜明けのBEAT/フジファブリック
 ・PARTY PARTY/TOTALFAT
 ・PARTY HARD/Andrew.W.K
 ・maximum the hormon/マキシマム ザ ホルモン
 ・I Know Kung-Fu/SHIT DISCO
 ・MATSURI・365/ LÄ-PPISCH 
 ・豊満の祭り/豊満乃風
 ・モンじゃい・ビート/関ジャニ∞
 ・サスパズレ/怒髪天
 ・WE FOUND LOVE/RIHANNA
 ・PARTY ROCK ANTHEM/LMFAO
 ・クラブナイト/andymori
 ・song of sick/the chef cooks me band
 ・ロックンロール イズ ノット デッド/サンボマスター
 ・何度でも/Dreams come true
 ・goes on/10-FEET
 ・Fantasista/Dragon Ash
 ・STAY GOLD/Hi-STANDARD
 ・誰かが/The Birthday


ステージからダイノジの二人とダンサーの二人が降りてくると、
それぞれ一言もしゃべらず、椅子や地面に倒れこむ。
大地さんは酸素マスクを口に当て、スタッフは氷水で冷やしたタオルを運ぶ。

自分もてんやわんやと駆け回っていて最初は気付かなかったのだが、
奥の、入り口の方になんだか人だかりができている。
搔き分けて覗き込むと、岩瀬さんがピクリとも動かずうずくまっている。

こちらの言っていることは分かるようだが、いかんせん目の焦点は定まらないし、
声もかすれて全く聞こえない。スタッフの方の応急処置が済んでも状況は一向に変わらない。
・・・一刻も早く救護室に運ばなくては!ということで大地さんの指揮の下、
男手で岩瀬さんをリヤカーに乗せることに。そう、何年か前に大地さんが乗ったそのリヤカーに。
まさか岩瀬さんも数時間前に自分がはしゃいでいたリヤカーに乗る羽目になるとは想像していなかっただろう。

「DJダイノジ楽しかったです!」「また来年も来て下さいね!」という声が飛び交う中、
車がこれる場所までゆっくり移動する。ワンボックスカーの一番後ろにスペースを作り、
そっと岩瀬さんを乗せて、自分はそのまま岩瀬さんにまたがるような体制で車に乗り込む。
「岩瀬さん、飲み物いりますか!?何か必要なものありますか!?」と声をかけると
岩瀬さんが手招きをして“近くに来て”というようなジェスチャーをする。
何か言いたいんだなと思い、耳を近づけると、か細い声で「…ありがとう」という声が。

不謹慎ながらこの時、「ああ、こうやって人って死ぬんだな」と思ってしまいました(笑)

だってもうこれ全部死亡フラグじゃないですか!?漫画みたいだって思っちゃいますよ!

そして案の定、救護室にいくと「ああこういう症状ね」といった素振りで対処する看護師さんたち。

そうです、全然大丈夫でした(笑)
両腕に点滴を刺し、少し落ち着くといつもの岩瀬さんにすっかり元通り。
着ていた汗だらけのスーツを脱がされると「こんなに恥ずかしいことないよぉ~」と泣き叫ぶ。

疲労回復のためのクエン酸を飲んでも「やだよー!これむっちゃ酸っぱいんでしょー!?」
と天性のわがままっぷりを発揮。でも看護師さんが「すぐその後にポカリあげるから」と言うと、
「じゃあ我慢する…」と素直(笑)岩瀬さん曰く「あそこで聴いたスピッツはむっちゃ染みた」そうです。

一時間後すっかり回復した岩瀬さんと楽屋に戻ると、大地さんがリラックスしていたり、

神さんと一緒に来ていたタイラさんと談笑したりと、打って変わって平和な時間を過ごしました。

キャンタマ姐さんはちゃっかり今年のフラッグにサインなんかしちゃったりして(笑)
これが数年後も残ると考えると…もうこの人一生「キャンタマコ」を背負うんですね。
何はともあれ、結果的にROCK IN JAPAN 2012でのDJダイノジ、無事に終了いたしました!!!

そうそう、この日もロキノン会で記念撮影したんですよー!ダイジャンプ!
また来年、ひたちなかでお会いしましょう!

 

【テキスト:佐藤怪鳥】

ジャイアンナイト公式Twitter